寒冷地に定着してきたスチューベン。ブドウそのものの果実味がたっぷり味わえるのが魅力!糖度も高く、酸味のバランスもよいのが特長の、注目品種。
この数年、生食用としてスーパーなどで見かけることも増えてきた「スチューベン(Steuben)」。主に青森県で多く産出され、青森県での生産量は全国の8割を占めます。ニューヨークの農業試験場が1947年に交配・育成したのが始まりで、「ウェイン」種と「シュリダン」種の交配から誕生。ニューヨークとほぼ同じ緯度に位置し、寒冷な気候が似ている津軽地方に導入され、たくさん作られるようになりました。収穫時期が10月初旬から中旬と遅めなのも特長で、近年では「キャンベル・アーリー」や「ナイアガラ」に迫る勢いです。生食でも美味しい品種ですが、糖度がおよそ20度前後と甘みが強く、適度な酸味もバランス良く感じられることから、ワインに使われることも増えてきています。
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イチゴやラズベリーに例えられる独特の香りと、キリッとした風味が食事にも合わせやすい。愛好者も増えつつある、スチューベン種のワイン。
糖度が高く香りもよい「スチューベン」は、ワイン用ブドウとしてのポテンシャルも高い品種。酸味のバランスもよいことから、日本ワインでは単一でもブレンドでも使用されてきており、ワイン通をも魅了する銘柄も増えています。収穫時期が遅めなので、他の品種の仕込み後に作り始めることも可能なこともあり、近年チャレンジするワイナリーも増加しつつあります。味わいは、イチゴやラズベリー、バラの花などに例えられる独特の香りとキリッとした風味が特長。スパークリングワイン、ロゼワインなどに仕上げられることも多く、料理に合わせやすくスッキリと味わえる銘柄が揃います。
写真左から:
Rosso 2020/2,970yen(税込)
Bianco 2020/4,840yen(税込)
Steuben 2020 スチューベン/2,420yen(税込)
2021 ファンピー ロゼ泡/3,300yen(税込)
Pump up ツンデレ 2020/3,190yen(税込)
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日本の感性と職人技を生かした名品が次々と誕生し、国内外の食通を惹きつけながら、進化し続ける日本ワイン。南北に長い日本列島の各地で栽培・収穫されたブドウのみを使用し、日本国内で製造された「日本ワイン」は、その地域の気候や品種によって性質もさまざまで、そのため多様性に富んだ味わいが特徴です。北は北海道、南は九州・沖縄まで。日本全国より、wa-syuが厳選した40以上のワイナリーをエリア別ガイドでご紹介します。
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