日本ワインの、さらなる奥深さを体感!ブレンドワイン、混醸ワイン

単一品種のワインとはまた違った魅力が!技術が光る極上の「ブレンドワイン」や、複数品種を一緒に醸造する「混醸ワイン」の、奥深い世界を体感。

より高次元の味わいを求めて。アッサンブラージュの技術が光る、極上の「ブレンドワイン」に注目!

一品種ごとの味わいを楽しむのもいいけれど、複数のベースワインをブレンドすることによって、より高い次元の味わいを生み出している日本ワインにも注目が集まっています。いわゆる「アッサンブラージュ」と呼ばれる手法で、単一品種では出せない深みや味わいを新たに創造することに成功したり、気象条件が厳しかったヴィンテージのワインをカバーしたり、その目的とメリットはさまざま。異なったブドウ品種のワインをブレンドするのはもちろんのこと、同じ種類のブドウでも、畑や醸造方法が違うベースワインをブレンドするなどで、新たな味わいを創造することができるのです。無限の可能性を秘めているだけに、ブレンダーの高度な技術が必要になる分野でもあります。

写真左から:
サンサン ナイアガラ ジェイド 2020/2,200yen(税込)
2022 ファンピー ロゼ/2,640yen(税込)
2020 田園ルージュ ES/4,950yen(税込)
【wa-syu限定】2021 カベルネ・ジャポネ アッサンブラージュ/7,480yen(税込)
2021 ファンピー シードル/3,080yen(税込)
鎧塚スパークリング 2016/11,110yen(税込)

複数の品種が織りなす、驚きの味わい。果実を混ぜて醸造する「混醸ワイン」が面白い!

混醸ワインとは、複数のブドウ品種を果実の時に混ぜ合わせたのち、同一のタンクで発酵させて造るワインのこと。ブレンドワインは"発酵が終わった複数のベースワインを混ぜ合わせる"ものを指しますが、混醸ワインは"収穫したブドウの実を混ぜ合わせて、一緒に発酵させる"というものです。この混醸ワインは、ワイン造りのもっともプリミティブなスタイルだとも言われており、現代のようにブドウの品種研究や栽培方法が確立されるよりずっと前から行われていたよう。近年では"あえて品種を分けずにいろいろなブドウを植え(混植)、そこで収穫されたすべてのブドウを集めて一緒に発酵させる"手法で、テロワールを表現しようという試みもなされています。混醸ワインには天然酵母を使ったナチュラルなものが多く、収穫の丁寧さや、醸造管理の手間が求められるため、希少な存在になっています。

写真左から:
ぽわぽわポワレ トロワル 2016/2,860yen(税込)
中富良野 ルージュ 2021/3,740yen(税込)
Apassimento 2020/9,240yen(税込)
キュベパピーユ 大阪RED 2019年/4,400yen(税込)
2021 かわうそ (アッサンブラージュ)/5,500yen(税込)

まるでレモンケーキ!クリオエクストラクション製法の極甘口ワインとナイアガラをブレンドした、『サンサンワイナリー』の白ワイン『サンサン ナイアガラ ジェイド 2020』。

こちら自由な発想で楽しめる、ナイアガラの果実感を存分に味わえる新感覚の甘口白ワイン。ナイアガラで造ったベースワインに、クリオエクストラクション製法(冷凍濃縮法)で造ったナイアガラの甘口ワインをブレンドして仕上げたことで、ギュッと果実を閉じ込めたような濃厚なフルーティーさが味わえます。作柄の良さを感じ取れる果実の厚みとナイアガラ由来の酸味のバランスに富み、まるでレモンケーキのような仕上がり!キンキンに冷やして氷で割ったりするのもおすすめの楽しみ方です。食後のデザートや、ソムタムやガパオライスなどのアジアン料理、パッタイやグリーンカレーなどのタイ料理との相性も抜群です。

サンサン ナイアガラ ジェイド 2020/2,200yen(税込)

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スチューベン主体にキャンベル・アーリー、メルローをブレンド。イチゴやピンクグレープフルーツのニュアンスが楽しい『カーブドッチ・ワイナリー』のロゼワイン『2022 ファンピー ロゼ』。

ハッピーにガブガブ飲めることで幅広い層から支持される「FUNPY(ファンピー)」は、生食用ブドウの可能性を探求した人気シリーズ。楽しくてハッピーな味わいを目指しています。『2022 ファンピー ロゼ』は、青森のスチューベンをベースにわずかなキャンベル・アーリー、メルローをブレンド。トップに感じるのはイチゴやピンクグレープフルーツのニュアンス。そしてたっぷりとした果実味と豊かな酸味が喉を抜けていく、辛口ロゼワインです。ファンピーシリーズをきっかけに、生食用ブドウのワインの魅力にハマる人続出!なにより液体がもつ陽気さが飲み手を楽しくするワインになっています。

2022 ファンピー ロゼ/2,640yen(税込)

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大地の力強さを感じられる味わい!『多田ワイナリー』を手がける「多田農園」の入植120周年を記念した特別な赤ワイン『2020 田園ルージュ ES』。

『多田ワイナリー』は、1901年に北海道・上富良野へ入植した「多田農園」の3代目・多田繁夫(ただしげお)氏が2016年に設立したワイナリー。委託醸造時代からの師匠である北海道・岩見沢「10R(とあーる)ワイナリー」のブルース・ガットラヴ氏の教えから、野生酵母にこだわったワイン造りをおこなっています。野生酵母でのワイン造りは、造り手の経験値に左右され、非常に手間がかかる一方で、唯一無二の奥深い味わいに。「多田ワイナリーを運営する多田農園は1901年、この地に入植して2021年で120年目を迎えました。記念ワインの『田園ルージュ ES』は、2020年に自社栽培の畑で収穫した、ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンの3種類を野生酵母で発酵させブレンドしたワインです。ワインの色は、パープルルージュ。すみれ、芍薬(しゃくやく)、ブラックベリー、オリーブの香り。アセロラなどの果実香、ししとうの香り。土っぽさやウッディーなニュアンスも。上質な酸、しっかりとしたタンニン。大地の力強さを感じ余韻も長めです(ワイナリーのコメント) 」。

2020 田園ルージュ ES/4,950yen(税込)

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『フェルミエ』が手がけた、wa-syu限定販売ワイン!超レア品種を使用した極上の赤ワイン『2021 カベルネ・ジャポネ アッサンブラージュ』。

「ドイツでは、カベルネ・ソーヴィニヨンとドイツの在来赤ワイン品種を交配させて、新しい品種ができないかという試みが何十年も前からおこなわれています。交配の結果4種類くらいの品種が市場に出てきていると思うのですが、そのなかの2つ、カベルネ・ドルサ(カベルネ・ソーヴィニヨンとドルンフェルダーの交配種)と、カベルネ・ミトス(カベルネ・ソーヴィニヨンとレンベルガーの交配種)を、北海道・余市の農家さんに栽培してもらっています。ドイツ系の品種なので、気温が高めの新潟ではうまく栽培できないのです。日本ではほぼ見ることのない2品種を、混醸もしくはアッサンブラージュ。発酵はステンレスタンク、樽で熟成。さらに新潟のカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドすることによって、奥行きを出しています。ある程度スパイシーさや果実感がしっかりとあり、存在感もある味わいなので、フランス料理でもスタンダードなお肉などのメインに合うと思います。なんといっても品種の希少性があるので、日本ワイン通の方もぜひ楽しんでみてください(醸造家・本多孝氏)」。

【wa-syu限定】2021 カベルネ・ジャポネ アッサンブラージュ/7,480yen(税込)

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『カーブドッチ・ワイナリー』の大人気シリーズ「FUNPY」から初めてリリースされたシードル!特別に集められたリンゴの果実を活かしたシードル『2021 ファンピー シードル』。

「FUNPY(ファンピー)」は、"Fun wine make you happy!!"を略した造語。気鋭の醸造家、掛川史人(かけがわふみと)氏が食用ブドウの可能性を探求し、楽しくてハッピーな味わいを目指した人気シリーズです!初登場のシードルは、特別に集められた完熟小玉の「ふじ」と「シナノゴールド」を主体に、「摘果果(てきかか)」と呼ばれる未成熟なリンゴ品種を使用。「このシードルでは王道ど真ん中を目指しました。リンゴの香りが立ち、炭酸があり、透明で黄色い。圧倒的な複雑さや奇をてらった味わいではなく、シードルに馴染みがない人にも違和感なく受け入れてもらえる味です。『2021 FUNPY シードル』は特別に集めてもらった完熟小玉のふじ&シナノゴールドが66%、摘果果と呼ばれる未成熟なリンゴが34%です。それをシードル専用酵母を用いて発酵させました。また、一部に発酵前乳酸菌添加をおこない果実の厚みを出しています。発酵終了後に瓶内二次発酵で泡をつけ、デゴルジュマンをおこないました。品種の変更はあると思いますが(2022年は紅玉も使用予定)、今後もこのままのスタイルで続けたいと思います(醸造家・掛川史人氏)」。

2021 ファンピー シードル/3,080yen(税込)

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IWC2021、DWWA2021で銅賞受賞の『楠わいなりー』自信作!瓶内二次発酵後44カ月熟成させた極上のロゼスパークリングワイン『鎧塚スパークリング 2016』。

醸造家・楠茂幸(くすのきしげゆき)氏が完成させた、自社栽培のメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランによる極上の辛口ロゼスパークリングワイン。伝統的製法で瓶内二次発酵後、44カ月におよぶ熟成を経て2021年3月に澱引き。その後、約1年休ませて満を持してリリースされた逸品です。きめ細かい優美な泡、熟成した風味が華やかなシーンにぴったり。ワインのネーミングの由来でもある、ワイナリーが位置する長野県須坂市にある「鎧塚(よろいづか)」から出土したお守り「アミュレット」をモチーフにした縁起のいいラベルデザインは、お祝い事やおめでたい席にもぴったり! 日本国内のみならず、海外からも高い評価を得ている、国内屈指の名品です。

鎧塚スパークリング 2016/11,110yen(税込)

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3種の洋梨を混醸した、新感覚の味わい!『ウッディファーム&ワイナリー』の洋梨を使ったスパークリングワイン『ぽわぽわポワレ トロワル 2016』。

山形を代表する洋梨「ラ・フランス」だけでなく、他の美味しい洋梨品種のためにも魅力が伝わるように醸造をおこなった、瓶内二次発酵の洋梨スパークリングワイン。ラ・フランス65%、ドワイエネ・デュ・コミス23%、ゼネラル・レクラーク12%を混醸することで、ラ・フランスだけで仕込むより、香りも味わいもより複雑に。洋梨のコンポートの香りから、口に含んだ時の清涼感溢れる果汁の風味も楽しめ、辛口ながら口当たりも優しいので、炭酸が苦手な方も楽しめます。熟成期間が長いほど、澱からくる旨みや香りがポワレに溶け込むようです。

ぽわぽわポワレ トロワル 2016/2,860yen(税込)

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北海道中富良野で育てられた、ツヴァイゲルトレーベとピノ・ノワールを混醸で仕上げた『ドメーヌレゾン』の赤ワイン『中富良野 ルージュ 2021』。

北海道中富良野の自社圃場で育てられたツヴァイゲルトレーベとピノ・ノワールを混醸で仕上げた、まろやかなミディアムボディの赤ワイン。ブラックベリーなどの黒い果実香やブラックペッパー、ほのかに香るスミレ、樽から得た軽いロースト香のニュアンスが感じられます。ほどよいタンニンと調和のとれた酸味で引き締まったバランスの良い赤ワイン。日本の女性だけによる国際ワインコンペティション「サクラアワード(SAKURA AWARD) 2023」でシルバー賞を受賞!「荒々しいツヴァイゲルトレーベの味わいを抑えられるよう、搾汁量は少ないが雑味を抑えて搾れる"縦型バスケットプレス機"を使用。1000年前から変わらない伝統あるプレスの手法です。樹齢の若いツヴァイゲルトレーベの尖ったタンニンの抽出を抑えるため、ピノ・ノワールを混醸しています。口当たりに優れたスムースなタンニン、凝縮されたフルーツ香を出せるように酵母の選択をしました。樽香と果実味のバランスを取るためツヴァイゲルトレーベを7カ月、ピノ・ノワールを2カ月の樽熟成期間としました(ワイナリーのコメント)」。

中富良野 ルージュ 2021/3,740yen(税込)

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「Apassimento(アパッシメント)=陰干し」したマスカット・ベーリーAとネオマスカットを混醸!『Fattoria AL FIORE』の実験的な赤ワイン『Apassimento 2020』。

「その名の通り、陰干しして凝縮させたブドウを、醸し発酵させて仕込んだ、実験的なワインです。それぞれ9月後半に収穫し、マスカット・ベーリーAは元体育館であるワイナリー2階部分の欄干にて、ネオマスカットは角田市のお米クリエーター、佐藤裕貴さんの稲藁の上で、全房のまま2カ月間の陰干しをおこないました。当初の予定では、バラバラに仕込むつもりでしたが、あまりにも量が少なくなったために、同じ親でもあるマスカットハンブルグ同士で、混醸しました。陰干しの際に出てきた腐敗果をすべて選果し、タンクの中で1カ月間の醸し発酵後に、バスケットプレスにて搾汁。一旦荒いオリを下げてから、樽内で1年間の熟成をかけてボトリング。さらに1年間の瓶内熟成を経てリリースとしました。今お召し上がりいただいても、もちろん十分に深い味わいですが、正直なところ、まだまだ寝かせた方が、より味わいの深さが出てくるとは思います。イメージだと2027年以降だと、かなり美味しく育っていくかとは思います。気長に待てる方はぜひ(醸造家・目黒浩敬氏)」。

Apassimento 2020/9,240yen(税込)

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2019年は、フジマル醸造所がワインを造り始めてから10回目のヴィンテージ。『島之内フジマル醸造所』の記念すべき赤ワイン『キュベパピーユ 大阪RED 2019年』。

「フジマル自社畑のメルローとマスカット・ベーリーAを使ったミディアムボディの赤ワインです。2019年からようやく収穫量が安定したメルローと、2018年の台風で倒壊してしまった棚を立て直し、何とか持ち直してくれたマスカット・ベーリーAたち。手がかかった分、私たちの思い入れも強いキュベです。メルローを約3週間セミマセラシオンカルボニックして除梗破砕し、さらに10日間低温で醸し発酵させたものと、マスカット・ベーリーAとメルローを2対1の割合で混醸したものをそれぞれ木樽で約11カ月熟成し、ブレンドしたワインです(ワイナリーのコメント)」。

キュベパピーユ 大阪RED 2019年/4,400yen(税込)

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『カーブドッチ・ワイナリー』から6年ぶりのリリースかつ数量限定発売!金木犀のような華やかな香り、トロリとした質感と豊かな果実味の白ワイン『2021 かわうそ (アッサンブラージュ)』。

『カーブドッチ・ワイナリー』から6年ぶりのリリースかつ数量限定発売!金木犀のような華やかな香り、トロリとした質感と豊かな果実味の白ワイン『2021 かわうそ (アッサンブラージュ)』。

「前回のリリースが2015ですから6年ぶりになるのでしょうか。久しぶりに『かわうそ』が登場です。前回は、自社農園のシャスラー、ヘルダー、オーセロワ、アルバリーニョ、セミヨン、シャルドネ、シュナン・ブランの計7種類をアッサンブラージュしましたが、ベースになっていたシャスラー、ヘルダー、オーセロワの抜根によって製造を中止していました。この『2021 かわうそ』は長野県でワイナリー開業予定の方から縁があって譲っていただいたブドウから造っていて、ピノ・グリを中心にリースリング、ピノ・ブラン、シルヴァネールを混醸しています。半量はダイレクトプレス、半量はマセラシオンを施し、熟成時にアッサンブラージュしています。トップに来るのは華やかな金木犀のような香り。口に含むとトロリとした質感と豊かな果実味を感じます。この果実味は砂質土壌にはないものなので、正直少し嫉妬してしまいます。余韻はキレイな酸とジワリとした旨味がのどへ抜けていきます。このブドウたちも2021限定だったので再び「かわうそ」は製造中止になりますが、香り品種の「どうぶつシリーズ」を定番化したいなぁと思わせるワインでした(醸造家・掛川史人氏)」。

2021 かわうそ (アッサンブラージュ)/5,500yen(税込)

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品種で選ぶと、日本ワインはもっと楽しい!
ブドウ品種別ガイド

ブドウ品種で選べば、日本ワインがもっと楽しくなる。日本固有種から欧州系品種まで、品種ガイドと、ワインエキスパートおすすめの銘柄を紹介します。

▼「品種リスト」はこちら

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