日本ワインならでは!世界も注目、日本固有品種のワイン

日本ワインの大きな特長でもある、日本固有のブドウ品種。あらためて注目が集まっている、日本の気候に根ざしたブドウ品種によるワインを集めました。

ワインの味わいを大きく左右する原料ブドウ。日本で誕生した、日本固有のブドウ品種の大きな可能性は、そのまま日本ワインの飛躍につながる!

日本ワインの中でも、特に重要な品種とされているのが日本固有のブドウ品種です。日本で古くから栽培されていた白ブドウ系品種の甲州や、川上善兵衛(かわかみぜんべえ)氏が交配して開発した黒ブドウ系品種のマスカット・ベーリーAはその代表格で、全国でさかんに栽培されています。近年では、単に欧米のスタイルを踏襲するようなワイン造りだけではなく、日本ならではの美味しさや味わいを追求したいと考える造り手も増えてきており、それに伴って日本固有品種のブドウがあらためて脚光を浴びるようになってきました。日本の風土でも無理なく生育し、温暖化による気候変動にも比較的強く、病気にもなりにくい品種の栽培は、結果的に農薬や消毒の使用を減らすことにもつながることから、特に自然派ワインを目指す生産者からの注目度も高くなっています。

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まずはやっぱり、世界にもその名を馳せる日本固有品種、甲州。大きな可能性を秘めた日本を代表する最重要品種は、"最初の一本"としても最適!

日本固有種として外すことのできないスタンダードなブドウ品種、甲州。古くから山梨県・勝沼地区を中心に栽培されていたと言われ、江戸時代にはすでに名物として知られた存在でした。もともとは生食用として育てられていましたが、現在はワイン用としてもその可能性が認められ、2010には日本固有のブドウとして初めて、国際ブドウ・ワイン機構(OIV)に品種登録。日本ワインといえば「KOSHU」と言われるほど、国際的な認知を高めました。日本国内では、ワイン用に生産されているブドウのなかでダントツの一位を誇り、そのほとんどは山梨県で栽培されています。日本食にも合うその味わいは、"出汁のような"とも表現される繊細なもの。甲州ブドウ本来の味が生きる、ステンレスタンクで発酵させたクリアな味わいのものや、樽による熟成を楽しむもの、スパークリング仕立て、醸しによるオレンジ仕立てのものなど、その可能性は広がるいっぽう。銘柄が多く、原料として使用しているワイナリーも多いため、造り手の個性を反映したさまざまな甲州を比較できます。ワイナリーを知るために、まずは最初に甲州を飲んでみる、という飲み手が多いのもうなずけます。

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黒ブドウ系日本固有種の代表格、マスカット・ベーリーA。日本ならではの素晴らしい赤やロゼを体験して、そのポテンシャルを感じて。

甲州に次ぐ、日本ワインの重要品種としてさかんに栽培されている、マスカット・ベーリーA。新潟県でブドウの交配を研究していた川上善兵衛氏によって、1927年に交配されました。アメリカ系品種のベーリー種と、ヨーロッパ系のマスカット・ハンブルク種を交配させて生み出されたこのマスカット・ベーリーAは、寒さや湿気、病気に強くて日本の風土でも育てやすい品種として北海道を除く日本全土に広まりました。糖度も20度前後と高いため、赤ワイン用品種として浸透し、現在は赤ワイン用の原料ブドウのなかで生産量第一位を占めています。2013年には甲州種に続き、日本固有のブドウとして国際ブドウ・ワイン機構(OIV)に品種登録され、日本ワインの赤と言えばこのマスカット・ベーリーAと世界に認められるまでになりました。果実味が強く、タンニンは控えめなので、渋みや酸味はまろやか。独特のイチゴのようなフルーティーな香りもあり、単一ワインとしても、ブレンド用としても愛される存在に。赤ワインだけでなく、ロゼやスパークリングも人気となっており、日本ワインの定番として、さまざまなワイナリーの個性的な銘柄を楽しめます。

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生食用ブドウ、ヤマブドウ系の交配品種には特に注目。未知の味わいにも出会える、個性豊かな日本固有品種から目が離せない!

日本で古くから自生していた野生ブドウの一種・ヤマブドウやその交配種は、独特の味わいと育てやすさが特長。また、国内での生産技術が確立している巨峰などの生食用ブドウも、美味しいワイン造りに生かされるようになっています。欧米系の品種とは違った独自性あふれる味わいを楽しめ日本固有品種が、wa-syuにも続々入荷中です。甲州、マスカット・ベーリーAに加え、ぜひ味わってみたい銘柄です。

安芸クイーン
巨峰を交配させた赤ブドウ品種。
甲斐ノワール
ブラック・クイーン種とカベルネ・ソーヴィニヨン種を交配した品種。
巨峰
生食用ブドウの代表格。多くの日本固有品種の交配親にもなっている。
小公子
育苗家・日本葡萄愛好会の澤登晴雄氏によって野生ブドウの交配品種。
高尾
巨峰から選抜、育成された種なしタイプの品種。
富士の夢
ヤマブドウとメルローを交配した品種。
ブラック・クイーン
マスカット・ベーリーAの生みの親と同じ、川上善兵衛氏がベーリー種とゴールデン・クィーン種を交配した品種。
ヤマブドウ
日本に古くから自生していた野生種。さまざまな品種の交配親に。
ヤマ・ソーヴィニヨン
山梨大学で開発。ヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンを交配した品種。
レッド・ミルレンニューム
川上善兵衛氏が開発。ライチのような華やかな香りが特徴の品種。

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品種で選ぶと、日本ワインはもっと楽しい!
ブドウ品種別ガイド 

ブドウ品種で選べば、日本ワインがもっと楽しくなる。日本固有種から欧州系品種まで、品種ガイドと、ワインエキスパートおすすめの銘柄を紹介します。

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