What is Brandy?
知れば知るほど美味くなる!日本のブランデー

ワインを知り尽くした大人が次にハマる、日本のワイナリーが造るブランデー。日本のブドウから造られるブランデーには、ここ最近注目が高まりつつあります。知っているようで知らない、その造り方と銘柄をご紹介。新しいムーブメントを見逃さないで!

美味しい日本ワインから造られるブランデー、美味しくないはずはない! 贅沢に手間も時間もかけるため、まだまだ希少な存在。

ブランデーといえば、大きなグラスでクルクル…というイメージもまだまだ根強いよう。またお酒に詳しくない人にとっては、ブランデーと日本ワインとの関連もなかなかピンと来ないものです。実はブランデーは、ワインから造られています。ブドウを発酵させて作る果実酒・ワインを蒸留器で加熱すると、沸点の低いアルコール分が先に気化して蒸気となります。そうしてできたアルコール度の高い蒸気を集めて冷やすと、元のワインよりもアルコール度数の高い液体になります。こうして造られるワインの蒸留酒がブランデーなのです。同じように、ワインを造るときに出るブドウの絞りかすを使って作る蒸留酒をグラッパやマールと呼んだり、リンゴのお酒・シードルから造られた蒸留酒をカルヴァドスと呼びます。日本で一般的に出回っているブランデーといえば、フランス産などの輸入品や、大手の酒造会社が輸入原料で造ったものがほとんど。日本のブドウを100%使っている「日本ワイン」からブランデーを造るというのは非常に贅沢で、手間と時間のかかる仕事なため、取り組んでいるワイナリーはまだ数少ない存在です。しかし、日本ワインは日々進化しており、今や世界に方を並べる勢い。日本人の口に合う美味しい日本ワインから造られているブランデーも、それに伴ってどんどんレベルを上げており、新しいファンを獲得しています。今ならまだ、日本中の主要なワイナリーのブランデーを手に入れる…というのも夢ではありません。

写真左から:
オー・ド・ヴィ バレル/4,950yen(税込)
ジャパニーズブランデー 葡萄華 35度 デラウェア 樽熟/4,290yen(税込)
ホワイトブランデー Bojo/1,870en(税込)

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長野『ヴィラデストワイナリー』発のブランデー。美しいボトルを愛でながら、ストレートやロックでのんびり味わいたい!

『ヴィラデストワイナリー』は、長野県東御市の標高850メートルの丘の上で2003年から醸造をスタート。近年世界から注目されている長野県のワイン"NAGANO WINE"の中心的存在で、周辺には小規模ワイナリーや、ワインを学ぼうとする若者も数多く集まり「千曲川ワインバレー」とも呼ばれるエリアを形成しています。千曲川の流れに沿う段丘は日本有数の小雨地帯で、日照時間が長く寒暖差が大きいため、ワイン用ブドウ栽培の好適地。ここで丁寧に造られたブドウから生まれるヴィラデストのワインは、日本ワインコンクールの最高金賞をはじめ数々の栄誉に輝き、日本を代表するプレミアムワインと評価されています。そのワイナリーが手がけるブランデーは、赤ワインを圧搾する際に生じる搾り滓(ヴィナッチャ)を使ったタイプのものや、発酵中のワイン(もろみ)をそのまま蒸留するタイプのものなど、いずれも本場イタリアの製法に学んで、こだわって造られたもの。まだまだブランデーをブドウの種類で選ぶことが一般的ではない中で、メルロー種とナイアガラ種を飲み比べできるのも貴重です。

写真左から:
ウーバ ナイアガラ/8,140yen(税込)
ヴィナッチャ メルロー/10,890 yen(税込)

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海と砂に囲まれた、日本ワインの新たな銘醸地「新潟ワインコースト」発。『カーブドッチ・ワイナリー』のワインが、樽熟成を経て極上のブランデーに。

『カーブドッチ・ワイナリー』は、1992年に設立されたレストラン、スパ、オーベルジュを併設する、新潟を代表する滞在型ワイナリー。ワイン未開の地を、一大銘醸地に押し上げたことでも有名です。砂浜のような砂質土壌の適性品種を求めて、創業からこれまで40種類以上の品種を植え、名品の数々をリリース。醸造家・掛川史人(かけがわふみと)氏も、ワイン愛好家から絶大な信頼を寄せられています。そんな『カーブドッチ・ワイナリー』が手がけるブランデーも、もちろん期待通りの美味しさ。樽熟成していないフレッシュなものと、5年の樽熟成を経てしっかりとスモーキーな味わいが楽しめるもの、2種類を比べて飲むのもおすすめです。

写真左から:
オー・ド・ヴィ バレル/4,950yen(税込)
オー・ド・ヴィ ホワイト/3,630yen(税込)

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宮崎発『都農ワイン』のブランデー。"Bojo(ボジョ)"の名称は、"兄、先輩"を意味する都農弁。

「雨が多いのでブドウ栽培に適さない」と言われ、台風との戦いも熾烈な宮崎県。幾多の困難を乗り越えて、生産者たちは都農町をブドウの名産地へと昇華させました。そんな先達のスピリットに敬意を表して、"Bojo(ボジョ)"と名付けられたのがこのブランデーです。丁寧に栽培された地元産のキャンベル・アーリーが優しく香り、チェリーやハーブ、紅茶のようなアロマも楽しめるホワイトタイプ。口に含むと徐々にブドウの風味が優しく香り、焼き栗のような甘い香りも出てきます。アルコールのボリューム感もありますが、口当たりもよくフルーティーで飲みやすさもあるうえ、香りと味わいに一体感があるのも特長です。ストレートはもちろん、水割りやオンザロックでも美味しく味わえます。

ホワイトブランデー Bojo/1,870en(税込)

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大阪の由緒ある『カタシモワイナリー』が日本で初めて発売した、ジャパニーズブランデー。

かつて日本一のブドウ生産量を誇った大阪で、1914年に創業した『カタシモワイナリー』。日本酒の醸造技術を利用してワイン造りをスタートしたため、戦後までは、杜氏がワインの醸造に参加していたそう。古い木を大切にできるだけ長く生きてもらえるように手入れをし、100年を超える木も維持し続けるなど、伝統を大切にしています。その反面、たこ焼きに合うスパークリングワイン「たこシャン」をリリースしたりと、革新的な試みを続けるのも特長です。日本のワイナリーではまだまだ珍しい、ブドウの皮を発酵させて蒸留する「ブランデー」をいち早く取り入れたのも、ここならでは。焼酎のように芳醇で、日本の食事に大変よく合う新しいタイプのお酒は、まさに、ジャパニーズブランデー!世界的な酒類コンペティション「サンフランシスコ ワールド スピリッツ コンペティション2021」で金賞を受賞するなど、その実力は世界でも認められています。

写真左から:
ジャパニーズブランデー (ホワイトブランデー) 葡萄華/SOLD OUT
ジャパニーズブランデー 葡萄華 35度 デラウェア 樽熟/4,290yen(税込)

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ストレートでも、ロックでも、水割りでも、ハイボールでも。いろいろ楽しめるのも、日本ブランデーならでは。

ストレートでゆっくりと香りを楽しむのもいいし、炭酸で割ってグビグビと飲むのもいい。季節や食事、気分に合わせて、気負わず楽しめるのも日本ブランデーの素敵なところ。シーンに合わせて工夫して、自分なりの楽しみ方を見つけてみては?

日本のワイナリーが発信。秋の味覚や甘みと楽しむ、ブランデー&デザートワイン

秋はゆったり、家飲みで味わう。食前や食後に時間をかけて味わうのにぴったりだから。秋の夜長は美食や甘味に合わせて、希少な日本発のブランデーやデザートワインと過ごしたい。

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