デザートワインとフルーツワイン。初心者からワイン通までとりこにする、甘くて深い、その味わいの世界。
スィートな魅力に満ちた、甘口のデザートワインやフルーツワイン。「甘いワインなんて、本物のワインじゃない」「お酒の初心者が飲むもの」と思っている人もいるかもしれません。確かに日本では、外国からやってきたワインが一般に普及する過程で、混ぜ物の多い甘いワインなどが多く出回っていたことも事実です。しかし、現在日本ワインのワイナリーが造っているデザートワインやフルーツワインは、それとはまったく別次元のもの。手間ひまをかけてブドウの糖度を上げ、味わいを追求したものや、フルーツのフレッシュな香りと味を存分に生かした新鮮な味わいのお酒などがリリースされ始めています。特に気になるのは、醸造家やワインのプロなど、飲み飽きるほどワインを飲んでいる人ほど、このデザートワインやフルーツワインを個人でも愉しんでいるという事実。まだそれほど数多くリリースされてはいないデザートワインやフルーツワインですが、今後密かなブームになっていく可能性も感じます。
写真左から:
Sweet Tsuno[375ml]/2,970yen(税込)
クリオエクストラクション甲州 2020/5,170yen(税込)
2018 Le Noble[375ml]/5,060yen(税込)
ブルーベリーワイン/3,410yen(税込)
KirschWein/3,410yen(税込)
MVマタヤローネ[375ml]/6,600yen(税込)
ブドウ果実の甘い香りや味わいが生きている、スイートでエレガントなデザートワイン。甘いものやチーズとのマリアージュで、極上の満足感を。
ワイン業界にもファンが多いデザートワイン。甘さと香り高い味わいが特徴で、食前酒としても、デザート代わりに食後にも合わせられるのが魅力です。チーズなどとの相性も抜群! また、あえてケーキやチョコレートなどのスイーツと、甘い物を重ねたマリアージュを愉しむ、と言う人も多数。お酒が苦手な人にも親しみやすい味わいです。
デザートワインにはいくつかの造り方がありますが、水分を減らして糖度を上げたブドウ果実を使う、というのが基本。ブドウの水分を減らすためには、いくつかの方法があります。
・干しブドウのように乾燥させて水分を飛ばし、糖度をアップさせる方法。藁の上で乾燥させていた名残から、ストローワインとも呼ばれる。
・貴腐菌(ボトリティス・シネレア)という菌がブドウ果皮に繁殖することで水分が蒸発し、糖度が高くなり独特な芳香を帯びる現象を活用する方法。
・氷点下の環境で水分が凍ったブドウを絞って、糖度の高い果実を得る方法。アイスワインとも呼ばれる。
造り方はもちろん、ワイナリーや銘柄で味わいの違いを愉しむのも一興。ボトルもおしゃれなものが多いので、手土産などにも最適です。
写真左から:
2018 Le Noble[375ml]/5,060yen(税込)
Sweet Tsuno[375ml]/2,970yen(税込)
MVマタヤローネ[375ml]/6,600yen(税込)
CRYO-EXTRACTION WINE 2020 氷結搾り デラウェア/2,640yen(税込)
果物の魅力をそのまま表現した味わいが新鮮。飲み方もいろいろ、自由に味わうフルーツワイン。
通常はブドウから造られるものをワインと呼びますが、ブドウ以外の果物を使って造られるのがフルーツワインです。ただしリンゴから造られるシードルと洋梨から造られるポワレは、別個の長い歴史と文化的背景を持つことから、フルーツワインとは区別されていることが多く、wa-syuでも別のカテゴリー(シードル/ポワレ)で取り扱っています。ここで紹介しているフルーツワインは、ブルーベリー、サクランボから造られたワイン。それぞれの果実を生かした、香り高い味わいは、ワインを飲み飽きた人にもぜひ味わってみてもらいたい新鮮さです。
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