ー その魅力と味わい ー
馴染み深い香りの生食・ワイン兼用品種、ナイアガラ 

生食でもワインになっても華やかな香りが生き生きと立ち上るナイアガラ種。白ワイン原料ブドウとしては国内生産量第2位を誇る人気品種にフォーカス!

耐寒性があり、寒冷地を中心に定植されている人気の「ナイアガラ」。北海道では全ワイン用ブドウ品種のなかで、トップの生産量!

日本ワインの白ブドウ用品種としては、甲州に次ぐ国内第2位の生産量を誇る「ナイアガラ(Niagara)」。主に寒冷地で栽培されており、北海道や長野県では、白ワイン用品種としては最も多く栽培されています。もともとは1872年に、カナダ国境近くのアメリカ・ニューヨーク州ナイアガラで誕生したアメリカ系ラブルスカ種で、「コンコード」と「キャサディ」を交配。この「ナイアガラ」を初めて日本に輸入したのは、"日本のワインブドウの父"とも呼ばれ、日本固有種である「マスカット・ベーリーA」を誕生させたことでも有名な、川上善兵衛(かわかみぜんべえ)氏です。

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華やかで甘い、心地よい香りが魅惑的。ナイアガラ種は、日本ワイン系アロマティック品種の代表格!

甘くて香りのよい「ナイアガラ」は、生食はもちろん、ジュースやジャムなどの加工用としても人気。けれども、ワイン用ブドウとしては、ヨーロッパ圏では敬遠されていた存在でした。その理由は、「ナイアガラ」や「コンコード」などのアメリカ系・ラブルスカ種ブドウ品種が、独特の甘いキャンディーのような香りを持っているから。"フォクシーフレーバー"、"狐臭(わきが)"とも形容されるその独特の甘い香りは、ヨーロッパでワイン醸造に使われるヴィニフェラ種ブドウにはないものだったため、本来のワインの香りの邪魔になってしまうと考えられていたのです。けれども、この甘い香りを個性として楽しむユーザーや、バランス良くワインを造る造り手も多くなっています。また日本ワインにおいては、もともと生食用のブドウの生産量が多いため、「ナイアガラ」の香りは馴染みやすいものとして愛される傾向があり、むしろ日本ならではのアロマティック品種として人気を確立しています。

写真左から:
ウーバ ナイアガラ[500ml]/8,140yen(税込)
set me free 2022/3,520yen(税込)
サンサン ナイアガラ ジェイド 2020/2,200yen(税込)
2017 キャンベル&ナイヤガラ&バッカス/3,520yen(税込)

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品種で選ぶと、日本ワインはもっと楽しい!
ブドウ品種別ガイド

ブドウ品種で選べば、日本ワインがもっと楽しくなる。日本固有種から欧州系品種まで、品種ガイドと、ワインエキスパートおすすめの銘柄を紹介します。

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日本ワインで、日本をもっと深く知る。
エリア別ワイナリーガイド

日本の感性と職人技を生かした名品が次々と誕生し、国内外の食通を惹きつけながら、進化し続ける日本ワイン。南北に長い日本列島の各地で栽培・収穫されたブドウのみを使用し、日本国内で製造された「日本ワイン」は、その地域の気候や品種によって性質もさまざまで、そのため多様性に富んだ味わいが特徴です。北は北海道、南は九州・沖縄まで。日本全国より、wa-syuが厳選した50以上のワイナリーをエリア別ガイドでご紹介します。

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