シリーズ・日本ワインが生まれるところ。山梨『シャトージュン』にインタビュー!
日本ワインは人とブドウのストーリーから生まれます。ますます日本ワインが好きになる、そんな素敵なワイナリーを、wa-syuが独自取材で紹介。Vol.18は、山梨県甲州市『シャトージュン』。「感性が求められると同時に、数字やデータの判断も必要なのがワイン造りの不思議さです」。山梨の銘醸地・勝沼地区で日本ワインと向き合い続ける『シャトージュン』にインタビュー!
エレガントなワインに定評のある『シャトージュン』の栽培・醸造責任者、仁林欣也(にばやしきんや)さんにインタビュー。
偶然携わるようになったワイン造り。本格的な日本ワインを目指して孤軍奮闘!
もともとは漠然と「農業に関わる仕事につきたい」と考えていた、
自社畑のブドウに加え、地域の農家の協力を得て、バリエーション豊かな銘柄をリリース!
現在、『シャトージュン』が自社畑で育てている銘柄は、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール。そのほか、地元の農家からのブドウを買い取り、現在は年間7万本ほどのワインを生産。フラッグシップワインである「甲州」など、高い評価を得ている銘柄を産み出しています。「自社の畑は、ほとんどが植壌土と言われる土壌で、一部、砂質土壌に近い圃場もあります。セミヨン、ソーヴィニヨン・ブランは、自社の中でも比較的地質や気候にあっているのかな、という気がしています。甲州は地元・山梨の農家さんから買っていますが、やはり日本の固有品種ですし、山梨の品種なので、ワイン産地としてすごく必要な要素だと考えています(仁林さん)」。メジャー品種でなくとも、日本の気候条件に合っているブドウであれば、いいワインになる可能性があるのでは、という仁林さん。「ブドウ果実は、持ち込まれたものは引き取ることにしているので、わりといろいろなものが来るんですよね(笑)」。地元のさまざまなブドウを購入することで、新たな品種と向き合いながら、日々、モノ造りの研究をおこなっています。
ソムリエ、ワイン科学士の資格を取得。データや数字も必要だけれど、感性も必要になってくる、ワイン造りの不思議さ。
クラシカルと、エレガントさを併せ持ったスタイルに定評のある、
他人に左右されず「これが好き」と自分の主観で選ぶ人が増えてきた昨今。wa-syuを入り口に、日本ワインに親しんで欲しい!
自身は従業員として営業や製造全般に携わってきたので、“醸造家”とは言えない、と語る仁林さん。「『シャトージュン』は老舗系の大手や中堅ワイナリーとは違って、親会社はアパレル業ですし、勝沼地区ではずっと、ちょっと特殊な存在だったと思います。でも、最近は新しいワイナリーで、全て一人でやっている、というところもたくさんありますし、異業種からの参入も増えていて、日本ワインの業界も変わってきましたね。今は、自分はこの味のワインが好き、私はこれが好きっていうことを、自分の主観で言う人が増えてきた気がして。それはすごくいいことだなって思っています(仁林さん)」。
数量限定販売!wa-syuでしか手に入らない、『シャトージュン』の2つの銘柄に注目。
写真左から:
【wa-syu限定】ピノグリ 2022/4,400yen(税込)
「それほど個性が強くないピノ・グリですが、すごくアロマチックなピノ・グリを作る生産者さんがいて。これは日本でも可能性があるのかなと興味が湧いて、ブドウを買い入れました。ピノ・グリの栽培はめちゃめちゃ難しいそうです(仁林さん)」。和食や和菓子との相性もよく、水彩画のような淡いピンクがかった色合いも魅力。ラベルは、wa-syuのキーカラーでもある「憧れ葛(あこがれかずら)」を用いたデザインです。wa-syuバイヤーのおすすめペアリングは、ちらし寿司、和三盆、イチヂクや桃のフルーツ大福、鯛のカルパッチョ。
【wa-syu限定】セミヨン 2021 無濾過/4,400yen(税込)
秘蔵のセミヨンを『シャトージュン』では珍しい無濾過で瓶詰めした銘柄。「セミヨンは、白い花の華やかな香り、果実の凝縮感と、旨味が特徴的。あまり多くは作られていない品種なので、味わいの変化がどのようになっていくのかを知りたいというのもあって、無濾過にしてみました。ただ、普段からどのワインもそれほど細かい目のフィルターをかけているわけではないですし、単純に濾過している・していないだけで区別できない部分もあるんですが(仁林さん)」。こちらのラベルも、wa-syuのキーカラーでもある「憧れ葛」を用いてデザインされています。wa-syuバイヤーのおすすめペアリングは、ホタテやエビのグリル、生牡蠣、カキフライ、鶏肉のカシューナッツ炒め。
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『シャトージュン』といえば、『甲州』!国内外のワインコンテストで受賞経歴もある、白ワインとスパークリングワイン。
日本だけでなく、海外でのワインコンテストでも評価の高い『シャトージュン』の代名詞ともいえる、日本固有ブドウ品種、甲州の白ワインとスパークリングワイン。フラッグシップワインでもある白ワインは、山梨県産の甲州をステンレスタンクにて低温発酵。果実の風味をそのままワインに再現した香り豊かな白ワインは、2018ヴィンテージが2019年6月に開催された「G20大阪サミット2019」首脳夕食会にも採用されたワイナリーを代表するキュヴェです。スパークリングワインは、ゆっくりとガスを溶け込ませることで、クリーミーなきめ細かい泡の触感が魅力。青リンゴや洋梨のフレッシュな香りで、前菜からデザートまでさまざまな食とのペアリングを楽しめます。2020年には、「香港和酒大賞2020 (Hong Kong Washu Awards 2020)」スパークリング部門でゴールドを受賞した銘品です。
写真左から:
甲州 2021/2,750yen(税込)
甲州 2022/2,750yen(税込)
スパークリング/2,783yen(税込)
ジュングループが運営するwa-syuや飲食店舗でしか味わえない、販路限定のスパークリングワインも!
『シャトージュン』では、甲州品種以外にもこだわりのスパークリングワインを醸造しています。ジュングループ店舗だけで味わえる特別なスパークリングワインは、山梨県甲州市勝沼町にある自社圃場で栽培したシャルドネを使用した華やかな辛口タイプと、山梨県産のデラウェアをベースにマスカット・ベーリーAをブレンドしたチャーミングな甘口のロゼタイプ。どちらのタイプも日本料理から中華料理まで、さまざまな料理と合わせやすい味わいです。
写真左から:
ジュン スパークリング シャルドネ/4,620yen(税込)
ジュン スパークリング ロゼ/3,025yen(税込)
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ブドウ品種の違いを比較しながら味わうのも面白い。一度味わったら虜になる、デザートワイン!
スウィートなデザートワインにも力を入れている『シャトージュン』。甲州の単一品種での醸造以外にも、セミヨンとヴィオニエのブレンドにも挑戦。スイーツやフルーツだけでなく、チーズやあん肝などクセのある料理とも好相性なデザートワインは、一度味わったら虜になると話題です。「クリオエクストラクションは、果実を冷凍氷結させて絞ることで、糖度の高い果実を得て造る甘口のワインです。甲州や、セミヨンとヴィオニエを使って造っていますが、完成度をより高めて、クリオエクストラクションの名にふさわしいものにしていきたいです(仁林さん)」。
写真左から:
クリオエクストラクション セミヨン/ヴィオニエ 2021/7,920yen(税込)
クリオエクストラクション 甲州 2021/5,170yen(税込)
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『シャトージュン』のさまざまな銘柄で、日本ワインの美味しさを楽しんで!
シャトージュン
山梨県甲州市勝沼町菱山:シャトージュン(株)
シャトージュン(Chateau Jun)は、アパレル&ライフクリエーションカンパニー『ジュングループ』が運営する、1979年創業のプレステージワイナリー。日本を代表するワインの銘醸地、山梨県甲州市勝沼町の自社畑、および契約農家で栽培されたブドウから、芳醇なワインを生み出しています。畑は、標高300m~500mの範囲に分布。甲府盆地の東に位置し、傾斜地で、土壌は砂が多い河川沿いの畑から、粘土質の多い畑まで、バリエーション豊かです。雨が少なく、日照が多いのも、この土地の特徴。栽培醸造家・仁林欣也(にばやしきんや)氏を中心に、「ブドウに正直なワイン」をモットーに、農家が美味しくなったと思うタイミングでブドウを収穫し、ワインにすること、関わる人たちの笑顔が詰まったワインにすることを目指しています。
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ワイン造りの現場にwa-syuが特別インタビュー!
シリーズ・日本ワインが生まれるところ。
日本ワインは人とブドウのストーリーから生まれます。ますます日本ワインが好きになる、そんな素敵なワイナリーを、wa-syuが独自取材でご紹介!
日本ワインで、日本をもっと深く知る。
エリア別ワイナリーガイド
日本の感性と職人技を生かした名品が次々と誕生し、国内外の食通を惹きつけながら、進化し続ける日本ワイン。南北に長い日本列島の各地で栽培・収穫されたブドウのみを使用し、日本国内で製造された「日本ワイン」は、その地域の気候や品種によって性質もさまざまで、そのため多様性に富んだ味わいが特徴です。北は北海道、南は九州・沖縄まで。日本全国より、wa-syuが厳選した50以上のワイナリーをエリア別ガイドでご紹介します。
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