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気鋭の醸造家、カーブドッチ・ワイナリーの掛川史人さんが、自社以外でセレクト。いま、日本ワインで選ぶならこの4本

『wa-syu』でも人気の銘柄を手がける気鋭の醸造家・掛川史人(かけがわふみと)さんに、「いま、あえて自社以外で、4本の日本ワインを選ぶとしたら?」と聞いてみました。

カーブドッチ・ワイナリーは、新潟県を代表するワイナリー

希代の造り手は、また希代の飲み手でもあります。今回は、新潟県の『カーブドッチ・ワイナリー』の醸造家、掛川史人さんに、注目の4本をセレクトしてもらいました。
日本ワインの新たな銘醸地"新潟ワインコースト"の生みの親でもある『カーブドッチ・ワイナリー』は、新潟県の日本海に面した角田浜(かくだはま)を、ワイン未開の地から世界に誇るワイン産地にすることを目指し、1992年に設立されました。レストラン、スパ、オーベルジュを併設する、滞在型ワイナリーとしても注目を集めています。ブドウ畑の栽培にも取り組んでおり、珍しい砂質の土壌を個性として味わえるような、テロワールを感じるワイン造りを続けています。掛川史人さんは、このワイナリーで醸造責任者として活躍しており、新潟県のみならず、日本ワイン界でも注目されている存在。昨今の日本ワインブームを牽引する、キーパーソン的存在です。

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掛川さんがセレクトした日本ワインは、この4本

「造り手が選ぶワインということで、この4本をセレクトさせていただきました。この4本は、どのワインも「日本らしい」ワインではなく、「日本でしか造れない」ワインです。ぜひ、刻々と変わりゆく日本ワインの今を感じてください」。掛川さんのセレクトを通して、今しか味わえない進化の過程と、造り手の想いを体感してみて。

写真左から:
清澄白河フジマル醸造所/Farmer’s Merlot City Farm 2019
GRAPE REPUBLIC/Rosso 2018/SOLD OUT
GRAPE REPUBLIC/Rosso 2022
ココ・ファーム・ワイナリー/北ののぼ 2015
楠わいなりー/デラウェア・オレンジ 2021/SOLD OUT
楠わいなりー/デラウェア オレンジ 2022

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掛川さんセレクト① 地域や人とのつながりを感じる、都市型ワイナリーの面白さ

「このワインを飲むと、奇をてらわない実直さと、おそらくブドウに注いでいるであろう優しさが伝わってきます。都市型ワイナリーらしく、ブドウは県外からの購入ブドウですが、プロの農家さんが作るブドウのクオリティは 素晴らしいのだろうという事も感じさせます。「どこで作られたブドウ」を意識して飲むのか。「誰が造ったワイン」を意識して飲むのか。日本ワインは地域や人と繋がりやすい分だけ、その意味合いが強くなる気がします。東京にお住まいの方、ぜひこのワイナリーを訪れてみてください」。

清澄白河フジマル醸造所 [東京]
Farmer’s Merlot City Farm 2019/4,290yen(税込)

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掛川さんセレクト② 食用ブドウの可能性を広げた味わいには、虜になる人続出!

「食用ブドウの可能性を大きく広げたのが、この『GRAPE REPUBLIC』さん。既存のワインの概念とは大きく異なりますが、フレンドリーかつ緻密な味わいの魅力は、ひと口飲んで取り憑かれている人が続出していることからも明白です。このワインのベースに使用されているのはスチューベンというブドウ。甘酸っぱくどこか懐かしさを感じるブドウですが、ワインにするとピンクグレープフルーツのニュアンスが前面に出てきて、とても面白い味わいになります」。

GRAPE REPUBLIC [山形]
Rosso 2018/SOLD OUT
Rosso 2022/2,970yen(税込)

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掛川さんセレクト③ 歴史あるワイナリーならでは。長期熟成の奥深さは、海外のものに匹敵

「シャンパーニュの味わい深さの理由に、その瓶内熟成期間があります。澱とともに長期間熟成させることで独特の風合いが生まれるのです。日本の長期熟成の代表ワインがこれ。優雅な香りと立ち上る繊細な泡は、まさにシャンパーニュのよう。近年急激にワイナリーが増えていますが、この泡立ちと味わいは歴史あるワイナリーだからなせる業です。レストランのディナーの幕開けに相応しい威厳と緊張感を持つのはシャンパーニュかもしれませんが、食事の終わりに、より親密になった二人でリラックスして飲むならこちらのワイン。緊張感より安心感を与えてくれるのが、日本ワインの良いところだと思います」。

※画像はイメージです。wa-syuでの取り扱いは、2015ヴィンテージです。

ココ・ファーム・ワイナリー [栃木]
北ののぼ 2015/7,260yen(税込)

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掛川さんセレクト④ 価格帯にそぐわないほど長いタンク熟成期間を経た、オレンジワインの逸品

「オレンジワインに馴染みがある人にもない人にも、ぜひ飲んでほしいのがこのワイン。 食用ブドウのデラウェアから造られているとは思えないほど完成度が高い味わいで、むしろデラウェアの真価はオレンジワインにあるのでは? と考えてしまいます。手掛けたのは長野の『楠わいなりー』さん。こだわり抜いた造り方をされるワイナリーで、このワインも価格帯にそぐわないほど長いタンク熟成期間を経ています。ちなみに私はこのワインを飲んで、自分でもデラウェアのオレンジワインに挑戦することを決めました」。

※画像はイメージです。2021ヴィンテージは完売しました。現在の取り扱いは、2022ヴィンテージです。

楠わいなりー [長野]
デラウェア・オレンジ 2021/SOLD OUT
デラウェア オレンジ 2022/2,860yen(税込)

カーブドッチ・ワイナリー
新潟県新潟市西蒲区角田浜:(株)カーブドッチ

カーブドッチ・ワイナリー(CAVE D'OCCI/かーぶどっちわいなりー)は、1992年に設立されたレストラン、スパ、オーベルジュを併設する、新潟を代表する滞在型ワイナリー。海と砂に囲まれた、日本ワインの新たな銘醸地「新潟ワインコースト」の歴史は、ここから始まりました。国産生ブドウかつ欧州系のワイン専用種のワインを造ることを目標に掲げ、ワイン未開の地でスタート。砂浜のような砂質土壌の適性品種を求めて、創業からこれまで40種類以上の品種を植えてきました。現在も約20種類のブドウを栽培しています。目の前にはのびやかに横たわる角田山。広大なブドウ畑に囲まれた一帯に設立されたカーブドッチ・ワイナリーは、訪れた人々がワイン造りの現場に触れ、ワインやお料理を愉しみ、「ワイン」「食べる」「買う」「泊まる」の豊かな時間を過ごしていただけるような空間やサービスを揃えています。

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品種で選ぶと、日本ワインはもっと楽しい!
ブドウ品種別ガイド

ブドウ品種で選べば、日本ワインがもっと楽しくなる。日本固有種から欧州系品種まで、品種ガイドと、ワインエキスパートおすすめの銘柄を紹介します。

▼「品種リスト」はこちら 

日本ワインで、日本をもっと深く知る。
エリア別ワイナリーガイド

日本の感性と職人技を生かした名品が次々と誕生し、国内外の食通を惹きつけながら、進化し続ける日本ワイン。南北に長い日本列島の各地で栽培・収穫されたブドウのみを使用し、日本国内で製造された「日本ワイン」は、その地域の気候や品種によって性質もさまざまで、そのため多様性に富んだ味わいが特徴です。北は北海道、南は九州・沖縄まで。日本全国より、wa-syuが厳選した50以上のワイナリーをエリア別ガイドでご紹介します。

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▼「産地リスト」はこちら

品種で選ぶと、日本ワインはもっと楽しい!
ブドウ品種別ガイド

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