いろんなものが、自然なままに。無濾過の日本ワイン

自然のうまみを残した、無濾過のワインに注目!澱やにごりを残したもの、無濾過とは思えない透明性の高いものなど、飲んでみたくなる銘柄がいっぱい!

無濾過、無清澄。にごりを残したワインは、造りたてのうまみや味わいがたっぷりの、ナチュラル好きにはたまらない味わい!

濾過をせず、にごりや澱をうまみと一緒にそのままビンに閉じ込めたワインは、wa-syuでも大人気。飲み手と造り手の物理的距離が近い、日本ワインならではの贅沢な楽しみとも言えます。そもそも、ブドウ果汁をアルコール発酵させた直後のワインは、かなり濁った状態。多糖類やタンパク質などの不溶物が多量に含まれていたり、発酵によって増えた酵母などが漂っているのが濁りの原因です。多くのワイナリーでは、澱引きや濾過などの工程を加えて、浮遊物のない透明な状態のワインを出荷しています。これは、清澄化することで品質が安定すること、劣化しにくく流通に乗せやすくなること、きれいで濁りのない状態を好む消費者もまだまだ多いことなどが理由として挙げられます。ところがこの清澄化には、ワインの風味を多少変えてしまうという側面も。フィルターをかけることで、濁りと共に、旨みや独特の味わいも除去されてしまうケースもあるのです。そこで、もっとワインそのものが持つナチュラルでピュアな味わいを楽しんでもらいたい、と考えるワイナリーからは、「無濾過ワイン」や「にごりワイン」がリリースされるようになりました。ゆっくりと澱を沈めてそっと注いで飲んだり、抜栓後のうまみの変化を観察しながら飲むなど、楽しみも広がります。

写真左から:
Jolly Jolly Holiday 2021/5,280yen(税込)
FRESH ROUGE 2021 フレッシュ ルージュ/3,410yen(税込)
【wa-syu限定】にごりMBA 2020/5,500yen(税込)
Collection Classique 2022 Assemblage Rosé/2,970yen(税込)

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無濾過なのに透明性が高い、澄んだワインをリリースするワイナリーも。うまみとキレイさが共存している銘柄は見逃せない。

無濾過ワインは、造りたての味わいや複雑で深い風味が楽しめる反面、輸送や温度変化に左右されやすい部分があり、長距離輸送には不向き。また、澱や不純物が口に入ったときのザラつきや、舌に残る独特の味を、好まない人も多いものです。そこで、濾過によって減ってしまううまみを残しながら、舌触りもよく滑らかでキレイなワインを造ろうと、挑戦を続ける造り手も増えてきました。ゆっくりと澱を沈めて上澄みだけを丁寧に使うため、ほとんど見た目には濁りはないように見えるクリアな銘柄も登場。ナチュラルでありながら、クリーンで洗練された味わいも持つスタイルは、多くのソムリエやワイン通にも支持されています。造り手と飲み手の物理的な距離が近い日本ワインだからこそ、たっぷりと楽しめる個性的な無濾過ワインを、wa-syuでは一本ずつ丁寧にセレクトしています。ぜひ、いろいろ飲み比べてみてください。

写真左から:
MERLOT ROSE 2021 無濾過 極辛口/3,190yen(税込)
2021 バッカス/3,960yen(税込)
山のカンタータ 2019/4,400yen(税込)
2021 シャルドネ (こことあるシリーズ)/6,600yen(税込)

山形県産完熟デラウェアを野生酵母で420日醸し発酵した、ドメーヌ・ショオのオレンジワイン『Jolly Jolly Holiday』。デラウェアの甘い香りとほのかな苦味が心地よく、鮎料理と好相性!

デラウェアの甘い香り、醸し発酵由来のほのかな苦みや渋味が複雑な味わいのオレンジワイン『Jolly Jolly Holiday(ジョリジョリホリデー)』。山形県産完熟デラウェアを野生酵母で醸し発酵した、新潟『ドメーヌ・ショオ』の人気銘柄。「完熟デラウェア(除梗のみ&全房)を重ねて醸し発酵。2021年は日醸し発酵させています。プレス後、ステンレスタンクで後発酵させ無清澄無濾過で瓶詰。綺麗なオレンジ色ワインとなっています。デラウェアの甘い香りがほのかに香ります。醸し発酵由来の微かな苦みや渋味が複雑な味わいを出しています。いまのところ、エラー系物質は控えめで、きちっと綺麗にまとまっています。かなりうまくいったかと思います。攻めて攻めて、成功したなぁーと思える一例だと思います。良き!楽しい味わいです。魚介との相性がとても良いですね。個人的には鮎とのマッチングが素晴らしいと思っています。ぜひお試しください!あ、塩焼きで全然OKです☆(醸造家・小林英雄氏)」。

Jolly Jolly Holiday 2021/5,280yen(税込)

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山形県産マスカット・ベーリーAと岩手県産のヤマ・ソーヴィニヨンを使用した赤ワイン!にごりワインのヒトミワイナリー『FRESH ROUGE 2021』。

無濾過ワインと言えばここ、にごりワインの元祖とも言われる滋賀『ヒトミワイナリー』が発信!『FRESH ROUGE(フレッシュ ルージュ) 2021』ヤマブドウ系のワインが苦手な人にもおすすめの、ジューシーでなめらかな味わいのライトボディ赤ワインです。酸化防止剤無添加。「主醗酵終盤のベーリーAとヤマ・ソーヴィニヨンをおよそ6:4の比率でフレンチオークの古樽にブレンド後、約6カ月間熟成させました。山形県産ベーリーAの特徴である綺麗な酸とジューシーな果実味、ヤマ・ソーヴィニヨンの上品でなめらかな味わいを感じていただけるように造りました(ワイナリーのコメント)」。

FRESH ROUGE 2021 フレッシュ ルージュ/3,410yen(税込)

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美術作家、若佐慎一氏とドメーヌヒデのコラボラベル!あえて滓をふんだんに残して仕込んだ、マスカット・ベーリーAの赤ワイン『にごりMBA 2020』。

生産273本のwa-syu限定販売キュヴェ『にごりMBA 2020』。山梨『ドメーヌヒデ』の契約農家の中でも、最も果実味溢れるマスカット・ベーリーAを栽培するという農家のブドウを使用。あえて滓をふんだんに残して仕込んだ、果実の旨みあふれるミディアムボディの赤ワインです。ラベルデザインは、国内外で幅広く活躍する美術作家、若佐慎一(わかさしんいち)氏の作品。「ベロア生地のように滑らかで柔らかいワインを夢見て造りました。滓引きを押さえ、粉雪のように舞う果肉をそのままワインにしています。グラスの中にブドウ畑が飛び込んで来たような感覚をお楽しみください。果実味あるブドウの旨味を存分に味わえる稀有な赤ワインです。軽くふってから、グラスに注いでください(醸造家・渋谷英雄氏) 」。

【wa-syu限定】にごりMBA 2020/5,500yen(税込)

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山形『ベルウッドヴィンヤード』の珍しいブレンドワイン!山形県上山市産ブドウの5品種をブレンドしたジューシーなロゼワイン『2022 Assemblage Rosé』。

「Collection Classique(コレクション クラシック)は、ブドウの味わいを素直に感じられるスティルワインのシリーズです。品種の特徴を引き出す醸造をおこなったのち、自然と澱が下がるのを待ち、上澄みを無濾過でビン詰めした辛口ワインです。無濾過のため、濁りや澱(浮遊物等)がありますが、ブドウ由来の成分です。メルロー28%、カベルネ・ソーヴィニヨン18%、ブラック・クイーン9%、カベルネ・フラン2%)を使用し、スキンコンタクトと低温発お召し上がりいただけます。山形県上山市産の黒ブドウ5品種(マスカット・ベーリーA43%、酵で旨味と香りを引き出しております。ベリー系の華やかな香りとすっきりとした酸味が特徴の果実味豊かな辛口ロゼワインです。「Assemblage Rosé(アッサンブラージュ ロゼ)」は、ベーリーAのチャーミングな香りと味わいに、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランの深みとブラック・クイーンの酸味が加わり、奥行きのある味わいになっております。ドライな味わいですので、料理と合わせてお楽しみください。製造本数920本。無補糖、無補酸、酸化防止剤使用あり。スキンコンタクト、低温発酵(13~17℃)、マロラクティック発酵なし、無濾過、清澄剤不使用、生詰め(栽培醸造家・鈴木智晃氏のコメント)」。

Collection Classique 2022 Assemblage Rosé/2,970yen(税込)

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日本を代表する醸造家・味村興成氏が立ち上げた、自社畑のメルローのみで造るワイナリー、長野『ドメーヌ・コーセイ」のフレッシュ&エレガントなロゼワイン『MERLOT ROSE 2021』。

「メルローのブドウを除梗・破砕後タンクに入れ、その後しばらくして淡いピンク色の果汁を別のタンクへ引き抜いて発酵させるセニエ法により醸造しました。ステンレスタンクで低温発酵後、果汁中の繊維質分や酒石を含む粗いオリを取り除き、いわゆるリー・フィーヌと言われる上質な酵母菌体のオリの上でワインを静置させ、オリからワインへ旨味を溶け込ませるシュール・リー製法により仕上げました。ブドウのおいしさをワインとして醸し出し、最大限に活かすために無オリ下げ・無冷凍・無濾過・無加熱で瓶詰めしております。また、シュール・リーをおこなうことにより、酵母の旨味成分を充分に引き出していますので、 沈殿物が出易くなっています。そのため、やや濁っており、時間が経つとオリや酒石が出ますが、品質に問題はありません。もしオリや酒石が出ている場合には、おいしく召し上がって頂くためにデカンタージュをお薦めします。また、デカンタージュなしでグラスへ注ぐ時には、オリが入らないようにご注意ください。メルローから造ったフレッシュなロゼをお楽しみください(ワイナリーのコメント)」。

MERLOT ROSE 2021 無濾過 極辛口/3,190yen(税込)

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華やかな香りが心地よい!ドイツ系アロマティック品種バッカスを野生酵母で発酵させた『多田ワイナリー』を代表する白ワイン『2021 バッカス』。

『2021 バッカス』は、北海道『多田ワイナリー』の中でも特にファンの多い銘柄!華やかな香りが心地よい、自社栽培のドイツ系アロマティック品種「バッカス」を野生酵母で発酵しています。白桃、マンゴー、デコポンの香り。アカシアの蜜のニュアンス。時間をかけながら楽しみたい、華やかさと重厚感を兼ね備えた辛口の白ワインです。「濃いめの山吹色。ジャーマンアイリス、ヒヤシンス、黄色い果実、白桃、マンゴー、デコポンの香り。 アカシアの蜜、優しい酸、軽い苦味。時間をかけながら楽しみたい、華やかさと重厚感を兼ね備えたワイン。自社栽培ブドウ100%を野生酵母で発酵、瓶詰め時のみ少量の亜硫酸塩を使用した無濾過ワインです(ワイナリーのコメント)」。

2021 バッカス/3,960yen(税込)

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JAL国際線ファーストクラスでも採用!しっかり完熟したプティ・マンサンを主体に、豊かな酸と長い余韻を感じられる『ココ・ファーム・ワイナリーの白ワイン『山のカンタータ 2019』。

栃木『ココ・ファーム・ワイナリー』の『山のカンタータ』は、しっかり完熟した山形県上山や長野県高山村の契約栽培農家でていねいに栽培されたブドウを、足利の山の醸造場で野生酵母で発酵した白ワインです。「しっかり完熟したブドウを足利の醸造場に運び、ブドウを房ごとやさしくプレスしてタンクに入れ、ブドウの香りを逃さないように20℃以下で野生酵母により醗酵させました。醗酵は、酵母が休眠する冬を経て約13カ月間ゆっくり続きました。野生酵母による醗酵をのんびり見守った結果、豊かな酸と長い余韻を感じる白ワインになりました。心地よい合唱が響くような白ワインのブレンド比率はプティ・マンサン97%、 シャルドネ3%です。一歩一歩「こころみ」とともに歩いてくださる契約農家の皆さんにはほんとうに感謝しています(ワイナリーのコメント)」。

山のカンタータ 2019/4,400yen(税込)

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「こことあるシリーズ」の新銘柄!日本ワインのキーパーソン、ブルース氏が手がける、『ココ・ファーム・ワイナリー』の白ワイン『2021 シャルドネ 』。

数多くの生産者に影響を与えてきた現代の日本ワインのキーパーソン、北海道・岩見沢『10R(とあーる)ワイナリー』のブルース・ガットラヴ氏と、栃木県『ココ・ファーム・ワイナリー』とのコラボレーションによる「こことあるシリーズ」。北海道のブドウから造る、自然の味わいを生かした適地適品種のワインを展開しています。『2021 シャルドネ』は、「こことあるシリーズ」初のシャルドネ!日本屈指のブドウ栽培家、北海道・余市の木村農園の木村氏のシャルドネを70%、同じく余市の荒農園のシャルドネを30%使用しています。新樽とステンレスタンクで醸造。リッチで丸みのある、北海道のシャルドネの魅力が詰まった辛口の白ワインです。「こことあるシリーズ」のクヴェヴリで醸造された「シャルドネ クヴェヴリ」と飲み比べて違いを楽しむのもおすすめです!

2021 シャルドネ (こことあるシリーズ)/6,600yen(税込)

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日本ワインで、日本をもっと深く知る。
エリア別ワイナリーガイド

日本の感性と職人技を生かした名品が次々と誕生し、国内外の食通を惹きつけながら、進化し続ける日本ワイン。南北に長い日本列島の各地で栽培・収穫されたブドウのみを使用し、日本国内で製造された「日本ワイン」は、その地域の気候や品種によって性質もさまざまで、そのため多様性に富んだ味わいが特徴です。北は北海道、南は九州・沖縄まで。日本全国より、wa-syuが厳選した50以上のワイナリーをエリア別ガイドでご紹介します。

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品種で選ぶと、日本ワインはもっと楽しい!
ブドウ品種別ガイド 

ブドウ品種で選べば、日本ワインがもっと楽しくなる。日本固有種から欧州系品種まで、品種ガイドと、ワインエキスパートおすすめの銘柄を紹介します。

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