『ドメーヌヒデ』の自然派ワインが、アート作品とコラボレーション。若佐慎一氏個展「魚行水濁鳥飛毛落」をレポート!第1弾 アート編

アート×自然派ワイン。『ドメーヌヒデ』渋谷英雄氏が注目のコラボレーション! 気鋭の美術作家・若佐慎一氏の個展に、アート作品がラベルになったワインが登場。wa-syuが食の提案も!

若佐慎一氏個展「魚行水濁鳥飛毛落」開催をレポート。スペシャルゲストに渋谷英雄氏を迎えて、アート×ワイン×食の融合を体験。

美術作家・若佐慎一(わかさしんいち)氏が2023年2月10日(金)〜16日(木)に、東京・kudan house(九段ハウス)で開催した個展「魚行水濁鳥飛毛落(うおゆけばみずにごりとりとべばけおつ)」。会場では若佐氏の新作が展示されると同時に、『ドメーヌヒデ』の渋谷英雄(しぶたにひでお)氏とコラボレーションした自然派ワインもお披露目されました。このコラボワインは全部で3銘柄で、いずれも『wa-syu』で販売。しかもそのうちの2銘柄は、『wa-syu』のみでの限定販売となる特別なものです。今回のお披露目では、ワインに合わせた食の提案もなされ、アート作品と日本ワイン、そして食とのマリアージュが堪能できる希少な機会となりました。

[開催概要]
タイトル | 魚行水濁鳥飛毛落(うおゆけばみずにごりとりとべばけおつ)
会  期 | 2023年2月10日(金)~2月16日(木)
時  間 | 12:00~19:00
会  場 | 東京都千代田区九段北1-15-9 kudan house
主  催 | 若佐 慎一、kudan house
協  賛 | wa-syu OFFICIAL ONLINE SHOP(株式会社ジュン)、ドメーヌヒデ(株式会社ショープル)
※イベントは終了しました。

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ずっと惹かれてきたテーマ"痕跡"を表現してきた若佐氏。絵画とも彫刻ともジャンル分けできない、立体的な作品群は圧巻!

若佐慎一氏は1982年、広島生まれ。大学で日本画を学び、古くから続く伝統的なモチーフを描きながらも、自らの考える"日本らしさ"であるゲームやアニメのカルチャーを融合させようと試み続けています。「今回の作品展のタイトル「魚行水濁鳥飛毛落(うおゆけばみずにごりとりとべばけおつ)」は、禅からきた言葉。良くも悪くも己の行動には必ず跡が残り、物事は一瞬一瞬の積み重ねの結果である、という意味を持っています。今の自分の姿は、全て過去からの延長線上にある、それをしっかりと受け止めて生きていく、というのが大きなテーマです。この"跡が残る"というのは、僕がずっと描いてきたり、作ってきたりしたテーマでもあります。考えてみると、物心ついたときからそうして引っ掻いたり、削ったりして作品造りを始めていたんです。そうした"痕跡"に惹かれる気持ちと、歴史を未来につないでいく、というところが繋がって、形になっていきました(若佐氏)」。

写真:美術作家・若佐慎一氏

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若佐氏は、懇意にしているワインバーを通して渋谷氏と知り合ったのだそう。その縁が広がって、『ドメーヌヒデ』が初めてワインをリリースする際には、若佐氏がラベルを描き下ろすことに。こうして『ラピュータ』シリーズや『ジャポニカ 甲州 アパッシメント』など、お馴染みの名品が誕生しました。若佐氏の創作活動の根底には、"日本で生まれ育った作家として日本の風土、気質をどう解釈し時代と対話していくか"というコンセプトがあります。それは、渋谷英雄氏が『ドメーヌヒデ』で実践している"日本固有種のブドウを中心に、日本でしか出来ない味わいの日本ワインを造る"という部分とも共通しているようです。「今回の個展では九段ハウスという場とめぐり会うことができて、そこで僕の作品とワインと食とのペアリングが体験できるイベントができて、それがすごく楽しかったですね。"ワインが美味しい"っていうのは、お酒単体の美味しさだけではない、と思うんです。食事とワインとの組み合わせとか、誰と飲むかとか、どこで飲むかっていうのがすごく重要。それがうまく合わさった時に、僕は初めて美味しいワインが楽しめたな、と思えるんです。渋谷さんのワインは他のいろんな日本ワインと比べて、いい意味でかなり変わってると思います。香りや口に含んだときの味わい、飲み込んだ時の余韻が、独特の調和を織りなしている。そのまろやかな感じは、僕に何か、心地のよい"形"を思い起こさせます(若佐氏)」。

写真左から:
桜の畑 MBA 2020/6,050yen(税込)
【wa-syu限定】神の畑 ピノノワール 2021[375ml]/3,850yen(税込)
【wa-syu限定】にごりMBA 2020/5,500yen(税込)

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互いへのリスペクトが、いい形で刺激になって。渋谷氏が見つめる、個展「魚行水濁鳥飛毛落」と若佐作品。

今回若佐慎一氏が発表した作品のうち3点は、『ドメーヌヒデ』の新しいワインのラベルとなりました。元の作品はチェーンソーの痕跡が生々しく残る木製の板に彩色した、可愛らしくも不思議な魅力に満ちた作品。ワインとのコラボレーションという新たな形で、観るものの目を楽しませてくれています。渋谷氏も、今回の個展で、作品の実物は初めて見ることができたそう。「今回『ドメーヌヒデ』からリリースした3本は、若佐さんにワインを飲んでもらって、どの作品をどのワインに合わせるかを決めてもらいました。今までも『ラピュータ』や『アパッシメント』のラベルに作品を使わせていただいてたのですが、ワインが縁でこうしたコラボレーションの機会や、イベントの機会をいただくことができて、大変光栄です」と渋谷氏は語ります。「ワインが好きなアーティストさんは、なぜか描いていただいた作品とワインの味わいが、怖いくらい一致するんです。不思議ですよね!(渋谷氏)」。

写真:株式会社ショープル ドメーヌヒデ 代表取締役 渋谷英雄氏

写真左から:
【wa-syu限定】神の畑 ピノノワール 2021[375ml]/3,850yen(税込)
桜の畑 MBA 2020/6,050yen(税込)
【wa-syu限定】にごりMBA 2020/5,500yen(税込)

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「例えば今回のこのピノ・ノワール(【wa-syu限定】神の畑 ピノノワール 2021)も、これだけラベルはクマさんみたいな図像になったのですが、実は他の2本とは畑も品種も違うし、ブドウを造っている人も違う。澱が舞うにごりタイプ(【wa-syu限定】にごりMBA 2020)のラベルは、"招き猫様"もキラキラしていたり。若佐さんが私たちのワインに作品を描いてくださるときは、味わいやワイナリーの空間に合わせて、ちょうど"足跡"を残してくれるように感じます。例えば南アルプスまで足を運んで、感じたインスピレーションを描いてくださったり…。しっかり、私たちと一緒に向き合って作品を描いてくださる感じがしますね。このラベルによって、ワインもアート作品になったのかもしれません。飾っておいても、保管しておいても楽しいですね。味わいも、今すぐ飲んでも美味しいですし、数年後にはまた違った味わいの変化が楽しめます(渋谷氏)」。

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「今回の展覧会では、作品の大きさや、彫刻とも絵画とも言えない表現、『kudan house』という空間とのマッチングの面白さにも驚きました。私たちは"地面"という、いわばこの世とあの世の境目のようなところで仕事をしていますが、若佐さんは、その境目を跳び越えて、自由にあの世とこの世を行き来するような、時間をも超越するような、不思議な感覚の持ち主。そんな感性を持ちながら、健康的でロジカルなところもある人だな、と感じます。だからこそ、普段私たちが見ていないものを見る力があるんだろうな、と思うのです(渋谷氏)」。

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10年来の親交がある2人は、お互いの造るものをリスペクトし合っているといいます。
「渋谷さんが"これから人生をかけてワイナリーを造る"と言っていた時に、ラベルの絵を描かせていただけることになって。その頃は僕も"駆け出しの絵描き"という感じだったので、人生をかけているものを任せてもらえるといううれしさと、緊張がものすごかったですね。このワインに見合うような、いい作品を描かなければと…(若佐氏)」。 
「あの絵があったからこそ、ラピュータも評価されるワインに成長していけたのだと思います。私たちこそ、作品に見合ういいワインを造らなければと、いつもモチベーションをあげていました(渋谷氏)」。
「渋谷さんは"他にはないもの"とか、"ちょっと変わったもの"に面白さを感じている人だと思うんです。僕も同じようなことを常に感じているので、何かを造るとやはり共鳴する部分があるんですね(若佐氏)」。
「シンクロニシティーなんですね。無理して合わせなくても、勝手に合っていく。これは本当に不思議なんですよね。若佐さんは、きっとそういう共鳴をいくつもお持ちの人なんだと思います(渋谷氏)」。

新たなプロジェクトもひかえているという、『ドメーヌヒデ』と若佐慎一氏。次にはどんなアート×ワインが融合した作品が誕生するのか、楽しみです。

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ドメーヌヒデと、美術作家・若佐慎一氏のアートが融合!コラボレーションラベルが完成

『SAN TROPEZ』が提案!ペアリングを楽しむ、ドメーヌヒデ×若佐慎一氏コラボレーションラベルの限定ワイン

ドメーヌヒデ
山梨県南アルプス市小笠原:(株)ショープル

元プロダイバーなど多彩な経歴を持つ醸造家・渋谷英雄(しぶたにひでお)氏が手がけるブティックワイナリー。南アルプスで潮の満ち引きに従った栽培と醸造をおこなっています。日本固有種のマスカット・ベーリーAの桃花色に心奪われたことをきっかけに、この品種とともに世界を目指すことを決意。ブドウのポテンシャルを見いだし、一つひとつの畑にもこだわって栽培しています。現在は甲州などの栽培にもチャレンジ。野生酵母でじっくりと発酵させた赤ワインをはじめ、『ドメーヌヒデ』らしい個性的な銘柄が光ります。アーティストが描く美しいラベルや、『愛してる』『ラピュータ』『神の畑』などの感性豊かなネーミングにも注目です。

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PROFILE
若佐慎一(わかさしんいち)
美術作家

1982年広島生まれ。広島市立大学大学院博士課程(日本画)満期退学。月刊美術主催公募展「デビュー」にて準グランプリ受賞。日本の風土と宗教観をテーマに漫画やゲーム、アニメの特徴とされる要素を作品内に取り込み制作する。京都伝統工芸の「長艸繡巧房」への原画提供、NYのファッションブランド「sawa takai」、アイドルグループでんぱ組.incの相沢梨紗が手がける「MEMUSE」とのコラボ、メディアアーティスト落合陽一、デザイナー串野真也と共に立ち上げたファッションブランド「凄い若い」など活動は多岐にわたる。
作品所蔵:栃木県立美術館、広島市立大学、円覚寺塔頭龍院庵ほか

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kudan house

1927年竣工。設計:内藤多仲、木子七郎、今井兼次。登録有形文化財である「旧山口萬吉邸」をリノベーションした会員制のビジネスサロン。1927年の創建時から物語を紡いできた歴史的建造物を受け継ぎ現代における場の価値を再編集するという考えのもと運営をおこなっています。見学・利用は要予約。イベント情報はkudan houseのホームページをご覧ください。

HP:https://kudan.house/

シリーズ・日本ワインが生まれるところ。山梨『ドメーヌヒデ』にインタビュー!

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