日本固有品種の奥深さと出会う。甲州

日本を代表するブドウ品種といえば甲州。でもまだまだ甲州ワインには、知っているようで知らないバリエーションがいっぱい!あらためてその個性を深掘りします。

日本固有品種の代表格、甲州。灰色に実った果実が、奥ゆかしく美しい、白ブドウ品種は、果実味と酸味のバランスが抜群!日本料理に寄りそう味わい。

日本固有種として国際的にも認められた"甲州(koshu)ブドウ"。長めの房が藤色〜えび茶色に色づき、"灰色ブドウ"とも呼ばれる白ブドウです。一説には山梨県甲州市の岩崎地区で発見されたとあり、日本の800年以上前にはすでに栽培されていたようで、シルクロードを経て日本に入ってきた欧州種(V. vinifera)の交配品種であることが近年解明されています。もともとは食用としてさかんに栽培されていましたが、明治期にワイン醸造用としても使われるようになりました。特長は淡い色合いと繊細な味わい、柑橘や桃のアロマ、はつらつとした酸も感じさせます。"出汁のような味わい"と表現されることも多く、さまざまな料理に合わせやすい味わいですが、特に天ぷらや寿司など、日本料理との相性は抜群です。2010年6月には、日本固有のブドウとして初めて「国際ぶどう・ぶどう酒機構(OIV)」に品種登録されたことで、EU市場へ"KOSHU"種をアピールできるようになりました。近年、甲州ブドウを使ったさまざまなタイプのワインがリリースされるようになっており、その魅力はますます高まっています。

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甲州100%でも、ここまでのバリエーションが。造りによって異なる、味わいや色合いを楽しんで!

甲州はある種、奥ゆかしさもあるブドウなだけに、造り手の意思を反映してさまざまな味わいに変化する原料でもあります。例えば、ステンレスタンク醸造によって造られたワインはクリアで繊細な、甲州ワインの特長が最もよく現れるフレッシュな銘柄に。また、スパークリングワインにも、醸しの技法でオレンジワインにも変化します。さらに近年注目されている、クリオエクストラクション(氷結絞りの技法)に甲州を使うワイナリーもあり、上品で香り高い、極上のデザートワインに仕上がっています。

写真左から:
クリオエクストラクション 甲州 2021/5,170yen(税込)
【wa-syu限定】シグナチャー甲州 2019/5,500yen(税込)
【ドメーヌヒデ×wa-syu】壺仕立て オレンジ 甲州 2022/7,920yen(税込)
甲州 2022/2,750yen(税込)
スパークリング 甲州 2020/3,300yen(税込)

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世界的にブームのオレンジワイン。もともと甲州ブドウは、醸しスタイルに使われてきた歴史が!

白ブドウを使って、赤ワインを造る製法と同じように造られているのがオレンジワインです。収穫した果実を除梗・破砕したあと、果皮や種を果汁に浸けこんで数日間置くことで、果皮由来の成分が果汁に溶出。味にも独特の深みや渋みが加わります。美しいこはく色になることから“オレンジワイン”“アンバーワイン”と呼ばれ、近年大ブームとなっていますが、勝沼地区では甲州ブドウを使って、オレンジワインの造り方と同様の“甲州醸し”という技法が、古くからおこなわれていました。甲州ブドウは、そのままワインにすると淡泊で上品に仕上がることが多いので、甲州醸しによるしっかりとした口当たりのワインも愛好されています。脂がある食材や、風味が強めの料理ともよく合うので、ぜひペアリングを楽しんでみてください。

※写真左から3番目は、醸し発酵のデザートワインです。
※写真左から4番目と5番目は、醸し発酵のスパークリングワインです。

写真左から:
醸し甲州/2023.10.24発売予定
【ドメーヌレゾン×wa-syu】オレンジワイン 2022/2,530yen(税込)
MV ロバの足音[375ml]/6,600yen(税込)
【岩崎醸造×wa-syu】IWAI KAMOSHI-SPARKLING No.2/6,930yen(税込)
【岩崎醸造×wa-syu】IWAI KAMOSHI-SPARKLING No.3/7,920yen(税込)

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極上の瓶内ニ次発酵ワインも。甲州を使ったスパークリングワインは世界でも高評価!

甲州が海外のワインを飲み慣れたワイン通にも認められ、日本ワイン人気に火がつくきっかけにもなったカテゴリーが、この甲州のスパークリングワインです。繊細な泡の瓶内ニ次発酵ワインや、スッキリとしたすがすがしい刺激のスパークリングワイン、オレンジワインのスパークリングなど、同じ甲州でも泡の表現は多彩。甲州ブドウの持つ酸味のおかげで、スパークリングワインの美味しさを構成する要素のひとつでもある酸が、生き生きと感じられるのも特長です。乾杯やアペリティフにはもちろんのこと、生魚を使った寿司などの日本料理や、天ぷらなどの油で揚げた料理でも、口中をすっきりとさせてくれて、箸が止まりません。

写真左から:
【岩崎醸造×wa-syu】IWAI KAMOSHI-SPARKLING No.2/6,930yen(税込)
【岩崎醸造×wa-syu】IWAI KAMOSHI-SPARKLING No.3/7,920yen(税込)
スパークリング 甲州 2020/3,300yen(税込)
スパークリング/2,783yen(税込)
トラディショナル スパークリング KAKITSUBATA/5,280yen(税込)
甲州 スパークリング 2022/3,740yen(税込)
スパークリング オランジェ 2021/3,300yen(税込)

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樽香で円熟味を増した、芳醇な味わい。甲州樽熟成ワイン&ブランデー。

香ばしく豊かな樽香を楽しめる、甲州樽熟成ワインは名品ぞろい。繊細さが持ち味の甲州が、リッチにアップデートされています。樽のタイプや熟成の長さ、酸化の度合いなどで、ワイナリーそれぞれの個性が現れるのも面白いところ。ぜひお気に入りを見つけてみてください。また、甲州ワインを蒸留して造ったブランデーを、じっくりと樽熟成し、味わいに深みを増した贅沢な銘柄も登場。ギフトにも最適と、人気の高い逸品です。

写真左から:
光 甲州 2020/4,400yen(税込)
セレクト 白 2019/2,530yen(税込)
ロリアン 内田葡萄焼酒 樽熟成 甲州5年[200ml] (箱入り)/6,600yen(税込)

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歴史のあるワイナリーが多い、山梨県ならではの楽しみ。甲州ワインの古酒を使った新しい味わい。

現存する日本最古のワイナリー『まるき葡萄酒』をはじめ、山梨県には100年以上の歴史を誇るワイナリーがいくつもあります。中には、甲州ワインの長期熟成に早くからチャレンジしていたワイナリーもあり、運が良ければ40年、50年近いヴィンテージにお目にかかれることもあるほどです。『まるき葡萄酒』の「ラフィーユ トレゾワ リザーブド 甲州」「ラフィーユ トレゾワ 甲州リッチネス」は、地下貯蔵庫で大切に長期熟成していた甲州ワインの古酒を使った珍しいブレンドワイン。個性的な古酒の味わいを、ブレンドすることで新たな旨みや複雑さを引き出すことに成功しています。うなぎや青カビ系のチーズ、中華料理などとのペアリングが新鮮です。

写真左から:
ラフィーユ トレゾワ リザーブド 甲州/4,290yen(税込)
ラフィーユ トレゾワ 甲州リッチネス/6,160yen(税込)

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日本ワインならでは!世界も注目、日本固有品種のワイン

日本ワインの大きな特長でもある、日本固有のブドウ品種。あらためて注目が集まっている、日本の気候に根ざしたブドウ品種によるワインを集めました。

 

日本ワインといえば"甲州"。国際的にも評価が高まっている、日本を代表するブドウ品種は、実は非常に多彩な味わいを生み出します。甲州の豊かなバリエーションとその奥深い魅力にフォーカス!

日本ワインに欠かせない重要品種、マスカット・ベーリーA。赤やロゼ、スパークリングなど、幅広いタイプのワインになるポテンシャルの高さにも注目です。

品種で選ぶと、日本ワインはもっと楽しい!
ブドウ品種別ガイド

ブドウ品種で選べば、日本ワインがもっと楽しくなる。日本固有種から欧州系品種まで、品種ガイドと、ワインエキスパートおすすめの銘柄を紹介します。

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